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まだ自宅の鍵も換えてないし
心配だという琉惺に従って
彼の家へと戻った頃には
もうすっかり太陽が昇っていた。
「腹減ってない?」
家に着くなりそう聞かれて
まるでそれに返事をしたように
私のお腹がぐぅっと鳴った。
「ぷはっ…」
「だっ…だって昨夜から
何も食べてないもん!」
必死に言い訳した私を
琉惺はハイハイと言いながら
頭を撫でると、冷蔵庫を
覗き込む。
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