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「変態って、お前……」
「年下のくせに、生意気! 女なんか家に連れ込んじゃってさぁ」
「そんなの俺の勝手だろ?」
朱海にそう言われて、目線を下げる。
何であたし、こんなにムカついてんの?
「月優、後は俺が片しとく! せっかく持ってきてくれたのに、悪かったな?」
と割れたお皿の破片を朱海が片し始める。
「でも、割ったの月優だし……」
「だったら、揚げ物拾えよ」
「うん……」
朱海に促されて、揚げ物類を拾う。
沢山あるので、拾えきれないから朱海の部屋からゴミ箱を持ってきた。
朱海は無言で、お皿を片してくれている。
その横顔が、いつの間にか大人びていて驚いた。
……力だって、あたしより何倍も強いんだろうなぁ……。
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