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それから何も知らないママが、
「はい月優ちゃん、次はこれね?」
とから揚げに海老フライが載った大皿を手渡してきた。
「もうっ、ママが運んでよっ!」
「あら、どうして?」
「嫌なの。あそこには、変態と意地悪な男がいるもんっ!」
「それって、誰の事かしら?」
「誰でもいいの!」
ママは不思議な顔をして、綺麗な首を傾ける。
瞳の中には、いくつもの星があってキラキラしていた。
そこで、
……ガラッ!
とお風呂から出てきたパパがキッチンのドアを開けてやって来る。
お風呂上りのパパは、いつもより倍ぐらいセクシーだ。
でもパパは、あたしじゃなくママに笑顔で話しかける。
ママはパパの言葉に反応するように、潤んだ瞳でパパを見つめていた。
……って、自分達の世界に入るなー!
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