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「今から紹介する男、彼氏の友達なんだけど、ありえないぐらい美形なのよ! もちろん私だって負けてるの」
「……え?」
「気合い入れなきゃ、アンタも負けるわよ?」
……前言撤回。
このあたしが、そんな人と赤い糸で結ばれているはずがない!
怖くなってきたよ……。
「やっぱり……」
と言ったあたしに、マスカラを塗っていた優花が化粧ポーチを片づけながら言葉を続ける。
「紹介するって言ってあるんだから、ナシっていうのはナシよ?」
「分かりました……」
優花の言葉に半泣き状態になる。
隣の雪乃は、「月優が上手くいかなかったら、私を紹介してね~!」
なんて能天気に言っていた。
……全く怖いもの知らずだ。
何が悲しくて、自分より綺麗な人と付き合いたいもんか!!
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