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「今度、パパとデートする?」
「いいい、いーの!?」
「うん、月優の好きなものを買ってあげるね。だから機嫌直してね?」
とパパの目が優しく微笑んだ。
やっぱり、あたしはパパが好きだ。
誰に何を言われても、パパが好きだ。
理想のパパだもん!
そんな余韻に浸ってると、
「どうでもいーけど、ビールないぞ!」
と耳に入ってきた酔っ払いの声。
もう、桜おじちゃんったら空気ぐらい読んでよね!
なーんて、少し毒を吐いてみても、この緩んだ顔は直らない。
パパとデートだぁ。
服はやっぱり、おニューの服がいい。
こうなれば、もう一度桜おじちゃんにおねだりをしてみよう!
そう思ったあたしは善は急げというのに、ママに腕を掴まれていた。
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