挨拶おばさん、セント・オアシス

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   シズとポメ吉は、セント婆ちゃんに連れられて、田んぼの中の畦道を進んで行った。    辺りは段々とオレンジ色に染まっていった。 その色が燃える様な紅色になった頃、小さな小屋に着いた。    どうやらセント婆ちゃんの家らしい。    「ささ、お入り。」 セント婆ちゃんは、シズとポメ吉を、家の中へ招き入れた。    「おじゃまします。」    シズは、そう返事をすると、いまいち気の乗らないポメ吉を、手で押し込む様にして、後から自分も家の中へ入った。  
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