挨拶おばさん、セント・オアシス

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   家の中へ入ると、ご飯が炊けた、何とも香しい香りがした。 囲炉裏を囲って、奥にシズ、その右手にポメ吉、左手にセンジ、向い側にセント婆ちゃんが座った。    「はいよ、シズ。」  セント婆ちゃんは、シズを始めみんなに、ご飯をよそって上げた。それと、囲炉裏で煮た野菜の味噌汁を、渡した。    オカズは無かった…   しかし、誰も文句を言うどころか、ひたすら食べた。    「セントお婆ちゃん、ご飯美味しいね。」とシズが言った。    「ひっひっ、そうかい、そりゃぁ良かったねぇ、沢山お食べよ…」 セント婆ちゃんは嬉しそうに言った。    ガツ、ガツ、ガツ…   ガツ、ガツ、ガツ…           ガツ、ガツ、ガツ…    みんな、食べるのに必死、あとは会話はしばらく無かった。  
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