雨と日曜のおかし屋

挨拶おばさん、ｾﾝﾄ･ｵｱｼｽ

　
　「セン婆、ごっつあんです」
センジはそう言うと、土間へ降りて玄関へ向かった。

　「センジさん、帰っちゃうの？……」
シズは、センジに言った。

　「そうや、シズ君頑張れや、またな。………そや、水は大切にせなあかんで。」
そう言うと、センジは扉を開け外へ出て、そして扉を閉めた。

　「ば、バイバイ…」
なんか、ちょっぴり寂しいシズだった。

ポメ吉は、そっぽを向いて我関せずだった。