挨拶おばさん、セント・オアシス

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   床に入ったが、なかなか寝付けないシズだった。    今日は、あまりにも色んな事があり過ぎた。 シズは、今日起きた出来事を、あれこれ考えたり、整理していた。   涙がまた溢れて来た。頬を大粒の涙が、滝の様に流れて行く…   今頃、母さんはどうしてるだろうか?心配して、きっと大変なことになってるんだろうに…   やっぱ帰りたい… でも無理だし…    今こうして、無事だということだけでも、母さんに伝えたい…   しかし、それさえも叶わない…   涙が溢れて止まらない…。   『お母さん…』   木枠だけの窓から、満月が覗いていた…  
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