挨拶おばさん、セント・オアシス

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   「どうした? シズ。  眠れねぇのか?…」  悲しむシズを哀れに思ったのか?ポメ吉はそう言った。   しかし、シズは窓から見える満月をみながら、ただ涙を流すだけだった。    「なぁシズ、気持ちはわかるが、もう泣くなよ。いつか必ず帰れるさ。 明日は早いぞ、もう寝な…」  それ以上は、ポメ吉は何も言わなかった。    そして、いつしかシズも頬を濡らしたまま、眠りに着いていた。  
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