挨拶おばさん、セント・オアシス

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   木枠の小さな窓から、キラキラ光る陽射しが入って来た。 新しい朝が来た。    炊事場では、セント婆ちゃんが朝ご飯の準備をしていた。   トントントントン…      トントントントン…    まだ寝ているシズにも、いい香りは届いていた。  シズは横にいるはずのポメ吉を、目をつぶったまま、まさぐってみた。   しかし、いくらまさぐっても、何も無い… ポメ吉は?   シズは、はっ!っとして、起き上って布団の中を探した。  
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