挨拶おばさん、セント・オアシス

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   田んぼの畦道を少し三人で歩いた。     「さて、シズや、わたしゃここで、お別れじゃ…」    「お婆ちゃん…」 シズはなんだか申し訳なくなっていた。 稲刈りの手伝いもせず、お婆ちゃんをひとりにしてしまう様な気がした。    「こりゃシズ、どうしたんだ?男の子は、いつでも元気にしてなきゃ、駄目だよ…ほら、めそめそしないで、ちゃんと挨拶しなさい。」 セントお婆ちゃんも、心なしか、寂しそうだったが、ニッコリ笑って言った。  
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