挨拶おばさん、セント・オアシス

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   「じゃあね、シズ、元気でね。 さてと、稲刈り、稲刈り…」 セント婆ちゃんは、最後にシズの頭に手を、ポンと乗せてそう言って、そそくさと後ろを向き、自分の家の方へ歩いて行った…きっと涙を見せたくなかったんだろう。…単に稲刈りを早くしたかった?    「さよなら!…さよなら!…………………………………さよならー!」 シズは、セント婆ちゃんの後ろ姿が見えなくなるまで、手を振った。      「婆ちゃーん、いっぱいありがとう!」      「さよーならー!」 
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