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「ちょ、ちょっと待って!君は本当は誰なの? 寂しいの?だから僕を襲おうとしてるの?本当に君が僕なら、僕は君の様な事はしないよ…
だからやっぱり、君は僕じゃない!
僕はちゃんと生きてる!」
迫るもう一人のシズに、シズは言った。
「あぁ寂しいとも、来る日も来る日も暗い樹海の中で、じっとしてなきゃならないんだからね…
シズ君、もう君が誰だろうと関係無い、代わってくれよ。
ね、いいだろ。君は優しい子だもの。」
そう言うと、もう一人のシズは、とうとう正体を現わした。
シズそっくりなその姿は、一人の青年に変わった。
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