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シズは、ポメ吉と母親に助けを求めた。
そして、とっさに父親にも助けを求めた…
この世に存在しない父親を…
シズの父親は、彼が五才の時に海の事故で亡くなっていた。
丁度小学校へ入る直前の春休みの時だった。
厳しい父親だった、事業をしていたらしく、あまり遊んでもらったことも無かった。
しかしシズは、亡くなった父親を恨むことなく、ずっと心に父親への愛の気持ちを持ち続けていた。
そんな気持ちが、言葉に出たのだろうか。
「お父さん！助けてー！」
しかし、シズの体は徐々に、木に変わっていっていた。
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