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「…私、どうしたら自信持てるかな。」
ぼそっと呟いた。
「ヒナちゃんは、どうしたら持てると思う?」
「…。もっと可愛かったら。」
「だーかーらー。ヒナちゃんは十分可愛いんだって。わかってないなー。」
「で、でも地味だし…。」
「"でも"ってまた言った!次言ったらキスするからね。」
「…//!!」
ヒナちゃんは、ボンって音が聞こえそうなくらい顔を真っ赤にて固まってしまった。
その顔が、その反応が可愛い過ぎる。
「…冗談だから。」
オニーサンがテレチャウヨー。
「じ、”地味”と”可愛くない”は違うから。」
慌てて話を逸らす。
「敢えて言うなら、ヒナちゃんは自分の活かし方をわかってないんじゃないかな?」
「活かし方?」
「そう。恰好も、変じゃないけど、もっと似合う服があると思うし、お化粧だって、もっとヒナちゃんを素敵に出来るやり方があると思う。ヒナちゃんは自分を知らないだけだよ。」
「知らない…?」
「うん。ヒナちゃんは磨けばもっと光る!」
「ホントに…?」
「オレが保証する!」
ドン、と胸を叩いてアピールしたら。
涙で潤んだままの瞳を少し細めて。
「…ありがと。」
初めて笑顔を見せてくれた。
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