女神降臨。

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連絡先を聞いて、待合せを決めて、ウッキウキのオレ。 店の前でナオと一緒に、タクシーに乗り込むヒナちゃんを見送り。 「またヒナちゃん泣かしたら埋めるだけではすまないから。」 さらっと殺人予告。 「さっきのはオレの所為じゃないし!」 オレの訴えはサラッと流され。 「まぁ、オレがヤる前にリオにヤられると思うけど。」 「え!?ヒナちゃん、リオさんの何!?」 リオさんはナオの1つ上のお姉サマ。 ナオは5人のお姉サマがいる。 ナオのおネェ言葉と女装趣味はそこからきてるんだけど。 彼女たちは、揃いも揃って誰もが振り向く美貌に、誰にも負けないオーラを持っていて、怒らすとマジ怖い。 「仕事の後輩。リオが指導係なんだって。ものすごく可愛がってるから、遊びだったら止めとけよ。」 うっわぁ、悪そうな笑顔。 コイツ、楽しんでやがるな。 でも。 「遊びじゃないし。オレ本気。」 これは確信。 オレの女神様は。 ヒナちゃん。貴女だ。
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