女神覚醒。

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待合せ場所に見つけた小さなシルエット。 時間より15分も前なのに。 来なかったらどうしよう、と、ちょっと思っていただけに、近くにいた野良猫に抱き付いて、飛び跳ねたくなるくらい嬉しい。 「お待たせ。待たせちゃった?」 「いいえ、全然!私もさっき来たばかりです。ちょっと早く着いちゃって…。」 「楽しみにしてくれたのかなー♪」 わざと顔を覗き込んでみると、ヒナちゃんは顔を真っ赤にして俯いた。 いやー、楽しいナ♪ 「オレは楽しみにしてた。行こっか。」 「…はいっ。」 まず向かうはリョウの店。 性格に問題があるけど、美容師としての腕は素晴らしい。 リョウならヒナちゃんに1番似合う髪型にしてくれる。 メイクも普段ヒナちゃんが出来る範囲のステキな方法を教えてくれる。 何でも器用にこなせるオレだから、メイクくらいなら出来るけど、リョウの方が、当たり前だけど断然上手だ。
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