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ピーンポーン 「ひゃっ!」 ずっと一人静かに悩んでいた部屋に、いきなりチャイムが鳴ったから変な声が出た。 だってこのチャイムを鳴らした主は、今私が考えていた相手だから。 ガチャ 「いらっしゃい」 私が出迎えると、碧はいつもの様に笑顔で立っていた。 「ちょっと早く着いちゃった。ごめんね」 あれ…?少しだけ、笑顔が寂しそうな…気のせいかな? 「土曜日でも休みなんだよね?今日。なのにごめんね。さ、上がって上がって。まだ業者さん来ないから」 私はちょっと早口に話すと、玄関に立っている碧に背を向けて廊下にあがろうと片足をあげた。 「亜稀ちゃん?」 「ひょわっ!」 いきなり碧に腕を掴まれ、それにドキッとした為片足で立っていた私の体はバランスを崩し、私の背中は碧の胸へと倒れた。
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