Lesson2

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「萌っ!」 今度は遥くん。玄関で私を見つけるなり手を振ってくるなんて愛らしい。 「何やってんの」 周りに遥王子ファンがいるから人口密度高いのか。暑苦しいわ。 「今日部活ないから一緒に帰ろっ」 子犬のように懐いてきて笑顔が眩しいこと。周りの悲鳴がキンキン響く。 「いーよ」 せっかく待っててくれたんだから。遥王子の笑顔に癒されて帰るか。 「アイス買って帰ろー!」 「遥くんの奢りね」 靴を履いて外へ出る。 遥くん、ファンにガン見されてるのに全く気にしてない。てか気付いてない。 「遥くんも罪な男」 「なにそれ」 太陽の眩しさに勝ってしまうほどキラキラ純情ボーイ。 「そういえばコタローとユーユは」 どこ行ったチームハイテンション。 「あー今日から遊び潰すってカラオケ行ったよ」 呆れた奴らめ。だからテスト最下位常連客なんだ。
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