第1章

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◆予兆 2◆ やっぱりおかしい。 俺は、いつもと違う様子が違う。 大体、いつもなら病院に行こうと言っただけで断固として拒否する美桜が、今回は意外にあっさりと了承した。 もしかしたら昨日は抵抗する気力がない程、体調が悪かったのかもしれないと思ったが 今朝も起き、朝食に果物を食べた美桜は、俺が準備を促す前に身支度を始めた。 それだけ、体調が悪いって事か……。 それとも……。 俺は出掛ける準備をしている美桜の背中を見つめていた。
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