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「姐さん、大丈夫ですか?」
運転役を買って出てくれたマサトは、迎えに来て美桜の顔を見るなり心配そうに尋ねた。
確かに毎日一緒にいる俺から見ても、今日は特に体調が悪いらしく顔色も優れない。
ここ数日、食事もあまり取れていない美桜は、歩くだけでもツラそうで足元もフラついている。
そんな美桜にマサトが驚くのも無理はない。
「はい、大丈夫です」
マサトに微笑む美桜。
だけど、その言葉を素直に受け取れなかったらしいマサトは、美桜がリビングから席を外した途端
「どうしたんだ?」
俺に聞いてきた。
マサトにそう聞かれても、俺は答える事ができない。
“美桜が妊娠しているかもしれない”
それは、確証がない限り俺の予感でしかない。
甘いな笑みを浮かべる俺を
マサトは不思議そうな表情で見つめてくる。
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