第1章はじめに

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どちらにせよ結局は損をしているにも関わらず、そんな昔の良い思い出を頭の片隅に思い浮かべながら今なお仕事帰りや休日についフラッとパチンコ屋に入ってしまう・・・。大学の講義をサボって朝から並んでしまう・・・。 パチンコをやらない方々からすれば、ちょっと言い方は酷いけどそんな僕達は明らかにクズです。 他にやる事の無い暇人、貧乏人、愚か者。そういう目で見られている事は、僕もあなたもうっすらと気がついているはずです。普段は気がつかないフリをしているだけで実は自覚しているのです。 そこまで分かっていても、それでもついついパチンコ屋に吸い込まれてしまう。しかし無理もありません。 人間の脳はとてもよく出来ています。嫌な記憶は脳が忘れるように、そういう風に出来ているのです。その証拠にあなたが初めてパチンコに行った時の事を思い出してみて下さい。勝ちましたか?負けましたか?これぐらいは覚えているかもしれませんね。 では何十万円と大勝ちした時、そこそこ勝った時の記憶は残っていますか?学生時代のあの時、会社帰りのあの時、待ち合わせ前に立ち寄った駅前のパチンコ屋で・・・どうですか? それでは逆に過去1年以上前に、パチンコで1,2万負けた時の思い出をいくつ覚えているでしょう?おそらく殆どの方が勝った時の思い出の方がより多く覚えている事だと思います。トータルして負けのほうが多い事は理解出来ても、やはり記憶は人間に都合よく出来ているのです。 まずはこの点を、改めて認識して欲しいのです。
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