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「えぇっ!?」と、はしゃいだニュアンス含む声を潜めて肘であたしを突く。
面倒だけど仕方なく桜井へと視線を向ける。
桜井は楽しそうな顔をしている。
あたしは全然楽しくなんかないのに、なんか腹立つ。
「告白したらキレられた」
「なして?」
「外見だけで好きになるのは不純だって」
「あ……、佐々木もしかして正直に顔だけって言っちゃったのか?」
「うん」
「うわぁ。佐々木、それ……悪魔ちゃんだろう」
桜井も知ってるみたいだった。
草壁が外見だけで告白してくる女子を不純だと思ってること。
あくまって、そんなに……!?
あたしが思ってたよりも実際はもっともっとひどく、あたしは草壁を傷つけていたのかもしれない。
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