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「センセー、あのね」
ご褒美に草壁の幼馴染、メイちゃんの話をしてあげた。
メイちゃんが桜井をイイセンセーだって褒めていたこと。
本当は調子乗るから言わないつもりだったけど、フォロー入れてくれたしね。
特別サービスだよ。
「今度、メイちゃん紹介しろよ」
「ダメだよー。このエロ教師!」
部活動をしていた生徒達が一斉にあたしと桜井を見た。
あ、ヤバイ。
ちょっと声大きかったかも。
でも桜井だし、まぁいっか。
帰ろうとすると、鋭い矢のごとく背中に突き刺さってくる視線がある。
恐る恐る振り返れば、草壁の軽蔑したような眼差しだった。
桜井のことはどうでもよかったけど、草壁にそんな視線を向けられるのはツラかった。
はぁ……またやっちゃったよ。
サイテー。
あたしはその場にいるのが苦しくなり、逃げるように体育館を飛び出した。
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