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でもねぇ。
そんなこと言われたってじっとしていられないんだよね……。
携帯をポケットにしまうと再び弓道部の練習を覗き見る。
あたしが体育館に来なくなってしばらく経つけど、相変わらず草壁の矢は的に当たっていない。
初めて見た時と全然違う。
矢に全く力を感じない。
緩い放物線を描いて重力に逆らうことなくただ地に落ちていく矢を見ていると、無性に悲しくなってくる。
あんなの、草壁じゃない。
これ全部、あたしのせい……。
なんにも考えず、安易に告白を口にしたことがこんなにも草壁にダメージを与えることになるとは夢にも思っていなかった。
告白したことがこんなにも人にダメージを与えてしまうって……なんか悲しい。
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