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「じゃあ俺行くわ」
「ちょっとー、レンアイヘンサチってなによ?」
「なによ? と思ったら調べる。考える。それがお勉強。お前ら学生がやるべきこと」
「けーちー」
負け惜しみにしかならないことを言うあたしを置いてけぼりにして、桜井は弓道部のほうへとタラタラ歩いていく。
いいな。
弓道部に近づくことができて。
あたしは草壁のATフィールドが強すぎて、こんな遠くからコソコソ覗きこむしかできないっていうのに。
くさくさしてきてしまったからもう帰ろうと思い、体育館をそっと後にした。
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