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教室に戻り自分の席に座るとどっと疲れが押し寄せてきて、すぐに立ち上がることができない。
斜め前の草壁の席に視線を移すと、脳裏にはついこの間まで毎日毎日、律儀にムキになってくれていた草壁のリアクション映像が再生を開始している。
告白なんて、しないほうがよかったのかな?
弱虫なあたしが顔をだす。
でも、我慢できなかった。
どうして外見だけで好きになると怒られるのだろう?
なぜ不純だと否定的に言われてしまうのだろう?
空を掴むようなことを考えるのは本当に苦手だ。
数学のように答えがひとつなら考えてみようとも思えるけれど。
自分の気持ちだって訳分かんないこと沢山あるのに、草壁の気持ちなんてあたしがいくら考えたって分かるもんか! とヤケにさえなってくる。
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