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ゴクリと生唾を飲み込む。
いよいよ決心がかたまり、桜井と一緒に体育館へと足を踏み入れた。
久しぶりに入ることを許された体育館。
あたしの特等席である隅っこに体育座りする。
桜井は草壁になにか耳打ちすると気合いを入れるように背中をバシッと叩いた。
草壁がゆっくりとあたしの方に顔を向けた。
草壁と目が合って、ゴクっと喉が鳴る音は大きすぎた。
自分の喉が鳴る音でさらに緊張してきて、ギュッと膝を抱えた。
草壁はあたしに向かってひとつ頷くと目を閉じた。
たっぷりの間をとってからゆっくりと目を開けると唇をキュッと結ぶ。
正座から立ち上がると弓を射る位置まで静かに進む。
足を踏み開き、構えた。
あ――
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