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ただ。
月明かりに照らすと何度でも笑顔をくれるようにキラっと青く光ってみせるこのビー玉を見ていると佐々木を思い出して。
で、俺ってバカだと思うんだ。
プライドって何だよ。
それが何してくれたっていうんだよ。
俺は佐々木に告られて嬉しかった。
けど実際言葉になって出てきたのは、そんな嬉しい気持ちより俺の薄っぺらなプライドの塊だった。
今なら分かる。
プライドなんて何の意味もない。
せっかくようやく近づけたのに、自らまた壁をつくっただけ。
だって後悔しているじゃないか。
外見だけで告られたって知ってもまだ、俺は佐々木を好きなままじゃないか。
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