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「和真のお犬さまは相変わらず優秀だねぇ。」 「………当たり前です。 カズ兄のことは……昔から私が守ってますから。」 自信満々で千世は腕をまくってみせた。 ………ほそっ……… 千世の言葉とは反対に、その腕の白さと細さに思わず目がいく。 「カズ兄!また何かされなかった? カズ兄のことだから、完全抵抗してないでしょ?」 「……ああ……大丈夫。 少なくとも、痴漢の範囲内。」 「……それって、大丈夫って言える?」 心配そうにオロオロする千世を見ると 俺の悪い癖、心配させたくなる。
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