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俺は意を決してバジリコックの作り出した渦に飛び込んだ。
当りの風景がだんだん歪み、変わっていく。
まもなくして辺り一面灼熱の炎に囲まれた、そして暗く禍々しい空間へと変貌していた。
ここが、地獄と言うのだろうか………
そしてこれが試練。何が待ち受けているのか………
???“ククク、貴様が我の試練を受ける人間か?“
低く重厚な声が俺に問いかける。
そして俺の目の前に声の主と思われるものがゆっくりと姿を現した。
その姿はこの地獄のような空間に良く合う禍々しく威圧的な姿の悪魔とも思える龍の姿。
俺はその姿にピンときた。
俺の転勤際に子供たちがお金を出し合ってプレゼントとしてくれたカードに描かれたカードのモンスターそのものだったのだ。
日影「レッド・デーモンズ・ドラゴン………俺は日影、あんたの試練を受けにここへ来た。」
俺はそのカードを龍の前へつきだし、言い放つ。
レッド・デーモンズ「良かろう、我の試練に打ち勝つ事が出来たなら貴様にこの紅蓮の力を与えよう。」
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