秘密の花風呂

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「君は正気か? ここは南の島じゃないんだぞ」 「……そんなのわかってますけど」 「だったらなぜ風呂場に花が浮いてる? この歳になってそんなものに入る身にもなってくれ」 確かに藤堂が花風呂に入っている姿は、多少滑稽かもしれない。 「良かったら記念にお写真でも撮りましょうか?」 私の言葉に、「そういうことなら私にも考えがある」と、藤堂は私を睨んだ。
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