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「そろそろ行こう!エバンス、ジル!」
「へい。」
「かしこまりました。」
「気を付けて、皆さま。ジル!ちょっと!」
ネクロスはジルを呼びつけると、何かボソボソと耳打ちした。
ジルは何べんも頷いていた。
ジルが戻ってきた。
「何の話だ?ジル?」
「エルス様の事をよろしく頼むと言う話です。それより早く出発しましょう!今日中にタニール山脈を越えないと。」
エルス一行は、ゾットのカイザーの屋敷を後にした。
エルスはおかしな事に気付いた。
そう言えばゾットの霧が晴れて、烏が一匹も居なくなっていた。
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