第1章

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「王!カルロン王!ただいま戻りました!」 「おう、エルス、で?どうじゃ?旅の 方は?カイザーの心臓は手に入れたのかの?」 「はい。苦しい冒険の旅でしたが、確かに。」 「どれ、カイザーの心臓を見せて見ろ?」 「生憎ですが王よ。カイザーの心臓は、私の胸の中に収まっていまして。見せろと言われても見せる事が出来ないのでござります。」 「なんじゃ。つまらんのう。じゃあ、あれはどうじゃ?伝説の魔法の力。あれを見せてみろ。」 エルスは恥ずかしくなった。 「申し訳ない、王よ。今のところ、その力が目覚める気配が全くなく、見せる事が出来ないのでございます。」 「なんじゃ。つまらん。もうよい。下がれ。まあ、長旅大変じゃったな。ゆっくり休むがよい。」 「は。」 エルスは、恥ずかしくて顔が真っ赤になった。
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