約束の日まで

12/26
前へ
/40ページ
次へ
「ちょ…琉惺っ!」 必死に止めたのに 琉惺の瞳はまた鋭く変わって 私までをも睨みつけた。 何なの?どうしちゃったの? そんな私の疑問も 完全にスルーした琉惺は 小田さんに冷たく言葉を放つ。 「お前も共犯だろ? 俺の鞄から奈緒の部屋の鍵を 盗んだのはマリアじゃなくて お前だろが」 …えっ? けれど胸倉をつかまれたまま 小田さんはそれを否定せずに バツが悪そうな表情で 琉惺を見つめた。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

786人が本棚に入れています
本棚に追加