約束の日まで

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「お話お伺いしても いいですか?!」 一気に向けられたレンズから 私をかばいつつ、 自分の顔も隠すように 手で覆いながらその中を 突っ切った琉惺は 足早にエントランスを抜けた。 「…ったく。 まるでハイエナだな。 奈緒、大丈夫か?」 「うん…」 「まぁサリーも逮捕だし 奴らにしてみれば格好の ワイドショーネタだからな。 当分これが続くんだろうな…」 どことなく遠くを見つめるように そう呟いた琉惺は 深いため息をつく。
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