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「……えっ!?」
『ダメかな?』
「え、ダメって言うか……あたし邪魔じゃない?
なんだったらあたしは今度でもーー…」
『やだ、小梅に会いたい』
きっぱりとあたしの提案を一蹴され、うっと言葉に詰まるあたし。
「……じゃあご一緒、する」
『ありがと!あ、もう着くから』
「うん……待ってる」
電話を切り、状況を理解すると心拍数が上がるのが自分でも分かった。
え、いとこ?
親族だよね!?
付き合ってもいない時から、顔合わせるのって……なんか恥ずかしいな。
のんってばあたしの事、何て説明するんだろ?
そんなことを考えていると、のんの車があたしの前に停車した。
早い!
確かにもう着くとは言ってたけど、早すぎて心の準備がーーー…!
「小梅、待たせちゃってごめん」
うろたえるあたしとは反対に、いつもの柔い雰囲気に包まれたのんが、あたしの前に立った。
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