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レンが階段から足を踏み外した星蘭を庇って足を痛めたのは
それからしばらくしてのことだ。
全治3週間の捻挫だった。
大学も休みがちになり、彼が家にいる時間が増えた。
もっとも家人のいる前で
レンが豹変することはなかった。
彼が今の生活を守りつつ
長いスパンで僕を支配するつもりでいることは明白だった。
僕がけして逆らえず
彼の従順な玩具であり続けること
それがきっとレンの歪んだ欲望だ。
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