50人が本棚に入れています
本棚に追加
場が凍りつく沈黙に
「ほらね、僕ってこういうことがよくあるんです」
レンは用意していたような完璧な笑顔で吹き出した。
「意図せずみんなをシラけさせちゃう」
自嘲気に肩をすくめ
「僕が言いたかったのは、仮装パーティーにそんなビジネススーツでよくいらしたって事で」
悪魔は不吉なほど饒舌――。
「ああ。仕事帰りだからね」
祐介が適当にその場を取り繕うも
「ああそれで――僕はてっきり」
火に油を注ぐとは
まさに
この事――。
最初のコメントを投稿しよう!