第1章

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用意された朝食を口にしていたら、ふと昨夜の鉄柱が何処に落ちたのか、此処からならわかるのではないか、と思い。 食後に立ち上がって障子を開ける。 眼下には雲海。 真っ白い雲に阻まれて何も見えない。 真下の雲の隙間を覗こうと窓を開けようとするが、その時に背後から声が掛けられる。 「逃げようとするなよ?其処から落ちたら死ぬぞ」 その声に慌ててそんなつもりは無いと返す。 「わかってます。逃げません。ちょっと下が見たかっただけです」
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