師匠、私未成年なのに遊郭に行ってもよろしいのでしょうか?

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「実はですね、私一番仲良くなりたい人と仲良くなれたんです」 「へぇ、そうだったのか。よかったな」 「はい!坂本さんから助言を頂いたおかげです。…それでですね。そのお礼にみたらし団子を作ったんです。 よかったらどうですか?」 風呂敷の結び目を解き、みたらし団子を出します。 「いいの?」 「はい」 「…じゃあ、ありがたく貰うよ」 坂本さんは一本のみたらし団子を手に取ると、ゆっくりと食べ始めました。 「へぇ」 「どうですか?お口に合いましたか?」 「うん…、美味いよ」 「よかった!ありがとうございます」 嬉しくて笑顔になってしまいます。やっぱり、美味しいと言われるのは嬉しいですね。 すると、坂本さんが呟く様に言いました。 「…おんしはまっこと笑顔が似合う女ちや」 あっ!土佐弁! 「坂本さんの土佐弁初めて聞きました!」 「っ…」 さっきの土佐弁は無意識だったらしく、坂本さんは口を手で押さえて目を逸らしてしまいました。 なんだかその表情が可愛いです。 「…何で笑ってんだ」 「いや、坂本さんが可愛いなと思って」 「可愛い?…おまえの感性どうかしてるよ」 おっふ、なかなかの毒舌発言ですね。
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