師匠、私未成年なのに遊郭に行ってもよろしいのでしょうか?

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それにしても変な感性ですか… 「…私はいたって普通の感性をしていると思いますが」 「絶対に変だって。今までカッコいいとは言われた事はあるが、可愛いなんて、すっ飛んだ事を言ったのはおまえが初めてだ」 「軽く自慢が入ってますよ」 「ごめんごめん。そんなイジケるなって」 私はチラッと坂本さんを見ます。 確かに坂本さんはかなりカッコいい部類の人。 新選組の百戦錬磨、土方歳三さんとはまた違うカッコよさがある。 土方さんは大人のカッコよさ、坂本さんは可愛さもあるカッコ良さと言いますか、そんな感じです。 「もう一本貰っていい?」 「はい、どうぞ」 坂本さんが二つ目のみたらし団子を食べ始めます。 「あのさ」 「はい?」 突然、坂本さんが話し掛けてきました。 「おまえは食わないの?」 坂本さんの指さす先にはみたらし団子があります。 「でも、これは坂本さんに作ったので…」 「そう言わないでおまえも食えば?一人で食うよりも二人の方が美味いだろ?」 「そうですか?」 「そうだろ」 私は無言で考えます。頭に浮かんだのは新選組の人達です。 最近、私は新選組幹部の皆さんと一緒に食べるようになりました。 確かに部屋で一人で食べるよりも、大勢でワイワイ食べた方が料理を美味しく感じますね。
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