師匠、蒼夜叉って知っていますか?

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「師匠…助けて‥」 いつの間にか私は師匠に助けを求めていた。 普段なら絶対言わない弱音。 今までどんなに辛くても、師匠に助けを求める事は無かった。 でも…、今の私ではどうする事も出来ない。 死にたくない。これだけは分かる。 でも、体が自分の物じゃないかのように動かない。 どうしたらいいのか分からない。 このままだと、ただ、死を待つだけ。 「師匠…」 助けてください…。 そう思って目を閉じた瞬間 『もちろん、助けるよ。僕が絶対守るって、君の両親と約束したからね』 突然、師匠の声が聞こえました。 最初は自分の頭がおかしくなったのかと思いました。でも…違う。 近くに師匠の気配を感じる。 どこ…?どこにいるんですか…? 『とりあえず、後は僕に任せてゆっくり休みなよ。今までよく頑張ったね、蒼蝶』 体中が春の日差しの様な温もりに包まれた瞬間、私は意識を沈めました。
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