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隊士の首に剣先を当てる。皮膚が切れたのか、一筋の血が肌を沿って流れる。
「天宮さん…慈悲を…」
『僕は今、蒼蝶じゃないんだ。…残念だったね』
光の一閃が浮かび上がり、隊士の首と胴体は切り離された。
切り口から紅い血が吹き出し、僕だけじゃなく隣にいた男まで浴びた。
「ひっ…ひぃぃぃぃぃ!」
『刀を持つ者が敵に背を向けて逃げるんだ。全く、だらしないな』
僕は男に向かって走り出し、そして
『はぁ!!』
敵に向かって刀を振るった。
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