私の師匠は沖田総司です

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ピピッ、ガシャン。 私は目覚ましが鳴ると同時に目を覚ました。 すぐにジャージに着替え、顔を洗い、ラジオと竹刀を持って庭に出る。そして庭に植えられている綺麗な薄いピンク色の花を咲かせる桜の元へと向かった。 「師匠、おはようございます!」 桜に声を掛けると、フワリと人が降りてきた。 『おはよう、蒼蝶(アゲハ)。もう朝なんだね』 桜の木から降りてきたのは私の剣術の師匠、沖田総司。 幽霊だ。 彼は約150年前の日本に存在していた組織【新選組】の1番隊組長を務め、そして、新選組内最強の美剣士としても現代で有名なあの沖田総司本人です。 現在は私に剣術の指南をしてくれる師匠であり、家族の誰よりも長く一緒にいてくれた大切な人。 人ではありませんでした。幽霊です。 私は幼い頃から幽霊であるこの人が見えた。 でも、幽霊が見えると言っても、見える幽霊は師匠だけ。 師匠以外の幽霊は全く見えない。
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