師匠、私未成年なのに遊郭に行ってもよろしいのでしょうか?

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思わずその姿に見惚れていると、男性と目が合ってしまいました。男性の目はまるで怪訝な物を見る目でした。 「…おまえ、さっきから何なの?俺を見て楽しいの?」 どこか警戒した声音で男性が言いました。 確かに見ず知らずの人にじっと見られたら気分が悪い。私も同じ立場になったら男性と同じ反応をしてしまう。 私はすぐに頭を下げた。 「ごめんなさい、何でもないんです。ただ、お酒を飲む姿が綺麗だなって思って思わず…」 「それで俺を見てたの?」 「…はい」 「ふ~ん…」 男性はまたお酒を飲み始めました。私はなんだかその場を離れられなくなり、男性と同じように欄干に凭れ掛りました。 「おまえ、ここの客?」 しばらく沈黙が流れましたが、男性が話し掛けてきました。 「はい、そうです」 「なんで外にいるんだよ」 「ちょっとお酒の臭いに酔ってしまって、気分転換に外の空気を吸いに来たんです」 「なるほどね」 男性の声がさっきよりも柔らかくなりました。少し、警戒を解いてくれたらしいです。 また沈黙が流れようとしますが、私はその前に男性に話し掛けました。 「どうして、ここでお酒を飲んでいるんですか?」 「女が嫌いだから」 …この人、女が嫌いって言いましたよね。 「だったらどうして島原に来たんですか?」
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