師匠、私未成年なのに遊郭に行ってもよろしいのでしょうか?

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「えっ~と、後は…」 私は買った物が入った袋を抱え、活気のある京の町を歩いていました。 頭で買った物を思い出しながら指を折ります。 とりあえず、必要な物は買いましたね。 「後は…」 後は昨夜坂本さんから頂いたアドバイス。組長が喜ぶ事に必要な物が欲しいですね。 ですが現状、組長が喜ぶ事が一切浮かんでいません。 だから何を買えば良いのやらまだ分からない状態です。 「う゛~ん…」 頭を悩ませながら歩いていると、ある人影が目の端に映りました。 あれは… 「坂本さん?」 そこにいたのは川縁にある土手に腰を降ろし、何かを見つめる坂本さんの姿でした。 一瞬、川を見ているのかと思いましたが違うようです。手に何かを持っていて、それを見ている様でした。 遠くてそれが何かまでは分かりません。 「‥‥‥」 話し掛けようと思ったのですが、なんだか話し掛け辛かったので、私はその場をそっと離れました。 その後も町を歩いていると甘味屋が目に止まりました。 甘味…。 「そう言えば…。よしっ、決めた」
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