三人目

4/39
2187人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
ただただ とにかく 回数を重ねることで この行為の価値を 落ちる所まで 落としたかっただけだ。 男と女が繋がることに 意味も価値もない。 そこには愛も感動も 何もかも必要ない。 大したものではないのだと 大切にするようなものではないのだと。 足を開きながら 他人の汗ばむ背に 爪を立てながら 下から揺さぶられながら 私は飽きるほど 自分に言い聞かせていた。
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!