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もしグラフィックデザイナーとして有名になっていなければ、私は今頃どんな仕事をしていたのだろう。
高校生の頃は看護師になりたかった。
だけど受験の必修科目である生物の成績だけが異常な程悪かった私は、得意教科である美術と家庭科の成績が重視される服飾専門学校へ進学を決めたのだ。
専門学校時代は服飾に関する勉強をし、卒業後は2年程アパレル販売員として働いた。
アパレルの仕事はとても楽しかったけれど、同じフロアーに所属する販売員間の派閥が面倒ですぐに嫌気が差してしまったから。
他者に気を遣い調和を保つ事が苦手な私は、1人きりで仕事ができる今の環境を選んだ。
趣味が仕事になるという幸せな結末。
だから私は、マイペースに仕事ができる今の環境にとても満足している。
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